関西の老舗ホテルのロビー空間のアクソメ・アーカイブ
2017年07月31日高級ホテルブランドや、老舗のホテルが①様々な機能をもち、独立した街のようにオールインワン化していて、②ブランドの名前を使って遠くから人を集めているとすると、それが立地する地域と無関係で自律しているように感じる。それでも私たちはそれぞれの場所に長く建つことで、獲得しているものがあると考える。たとえばそれは、a 建築の機能や、都市の機能とは別種の役割、b 人びとの気分や感情といったものと関わるアクティビティ⇔理性的で合理的な活動、c 見た目や雰囲気、うつろいによるといった捉えにくい空間や形など、d ホテルロビーしか持ちえない張りつめた公共空間等。私たちは以上のものを捉えるべく、関西の老舗ホテルを数日にわたって数時間ロビーとどまることで観察し視覚的、行動としてつながる外部や別の建物を一体として詳細なアイソメ図で描くこととした。
対象とするホテル：
(ホテル｜関係する周辺環境)
奈良ホテル｜荒池、大乗院庭園、他のホテル
琵琶湖ホテル｜なぎさ公園、浜大津アーカス
リーガロイヤルホテル｜大阪国際会議場、中之島
帝国ホテル大阪｜OAP、大川
ホテルニューオータニ大阪｜OBP、大阪城、堀
宝塚ホテル｜武庫川、宝塚歌劇場、駅
六甲山ホテル｜六甲山、山道
オリエンタルホテル｜ブランドショップ、神戸旧居留地、神戸市立博物館
京都ホテルオークラ｜京都市役所、鴨川、御池通
アーカイブするロビー空間の対象物：
建築空間の寸法、家具、ファブリック、什器、備品、照明器具、人 (スタッフ、ポーター、宿泊客、ロビーの利用者)、客の主動線、スタッフの移動の範囲、室の明暗、利用の頻度 (テキストにて)、屋外空間への視覚的・動線上・活動上のつながり
> 【イベント】IoUA2017の公開プレゼンテーションと展覧会が行われます。
