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環境の変容に対するホテルの配置変更についての考察 -高度成長期に建設された現存するホテルを事例として-

2014年02月04日

本論は戦後高度成長期において実際に建設され、2013年現在で現存するホテルの増改築の変遷について論じている。対象とする物件は、1950年から1973年の期間に『新建築』誌で発表された68件のホテルまたは旅館のうち、現存する24件の図面をトレースし、すべてのホテルの現地調査を行った。また、増改築後の平面図を作成し、使われかたや増改築の変遷のヒアリングを行い、アプローチの印象、眺望、客室への動線、既存部と増築部の接続動線に分けて分析し、周辺環境、社会環境との関係を評価している。
24件のホテルについてデータシートを作成し、6種類の増改築の型に分類し、さらに形態の特徴から細分化して、変更が加えられた要因とその解決法としての配置計画についてタイプ分けを行っている。ホテルの場合、配置計画が立地する場所の眺望や景観等の重要な部分を決定する計画行為であることから、増改築の背景にある変遷の要求が他の建築型に比べて、配置により強く現れるという結果が明らかとなった。

2013年度修士修了 西田和正

 

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