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大徳寺塔頭群の配置におけるオープンスペースの階層的領域化の研究

2015年02月04日

大徳寺は22の塔頭が現存し、それらの塔頭が密な状態で建ち並ぶことで構成されている。また、それぞれの塔頭は美しい庭をもち、庭そのもので完結するものではなく、敷地外の環境との関係が大きい。そのことから大徳寺をある密集する建築群の一つ一つの建築物が敷地外部の環境と有効な関係を築き上げている例として位置づけ、大徳寺・塔頭群の配置と庭の景色の構成要素の取り合いの関係を考察した。
各塔頭の景色の取り込み方を領域によって、庭主体の領域、植栽を取り込む領域、建物を取り込む領域の3つの領域に分類し、また近隣の建物の取り込みに関して、相互補完、一方的補完、共有補完、植栽の取り込見に関しては相互補完、共有補完、占有補完の関係がみられた。塔頭の周辺を景色の構成要素として取り込むことで多様な庭の景色を作り出していることが分かった。

2014年度修士修了 藤野拓也

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