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街路景観の印象評価が経路選択に及ぼす影響

2015年02月03日

本研究では、経路を選択するという行動が伴った際、景観の印象は経路選択にどのように影響を与えるのか、その構造を明らかにすることを目的としている。経路の選択を決定する際、個人がどのように感じたかという主観的な見解を集めるのではなく、複数の被験者からデータを集め科学的な視点から客観的な人間の真理となる「無意識の言語」の構造を知る必要があると考えている。 研究方法としては、景観の印象を7段階で評価してもらったアンケートを基に、直接その値を評価してもらう方法、多次元尺度構成法、クラスター分析を行った。調査敷地は近畿大学と近鉄長瀬駅をつなぐ経路(事例1)、近畿大学校内(事例2)の2事例を扱っている。 7段階で評価してもらった値を直接比較する方法では、事例1では選択された経路が狭くヒューマンスケールな印象に、事例2では広く開放的な印象として捉えられていることがわかった。
「印象評価」と「経路選択」の関係において、背後に潜在する人間の真理となる「無意識の言語」の構造を考察することができたと考えている。選択されなかった経路は「建物が似ている」「色が少ない」といった単調な印象持たれているということからも、選択されやすい経路であるためには複数の景観要素を持ち、変化のある景観をつくる必要があると言える。また「活気」や「生活感」を考慮し、外部に開いた建物の計画を心掛け人の動きや生活が見えるようにすることが、選択されやすい経路をつくるための方法の一つであると考えられる。

2014年度修士修了生 瀬戸悠加

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